ISOの認証について [ふと思うこと]
不二家工場がISO14000シリーズの登録1次停止になった模様だ
あれだけずさんな品質管理では当然だと思うが、このISOについて考えてみたいと思う
代表的なISOといえば、
ISO14000シリーズ:企業活動による環境低減
ISO9000シリーズ: 品質管理、顧客満足を踏まえた品質保証
これらが有名で、うちの事業部も当然取得・更新している
監査・審査によって継続的に更新しなければならず、維持費も結構かかり、中小企業など取得しても認証を返上するケースもある。そもそもこれを取得する意義は、ひとえに「外部からの信頼」を得るためで、なんとなく取得していると「国際機関」から認められたメーカーということになり、環境低減や品質への取り組み指針がメーカーのブランド価値を上げるということもあるのだろう
しかし、こうした不祥事が続くと「取得する」意義というのも薄れてくる
ISOでは、企業活動に対し明確に規定・規則を自らが定めて、それがルール通り運用されているかを外部機関から審査を受けることになるが、数日の審査ですべてを把握することは難しく、認証されているからといってそのメーカーが本当に「ISOの認証に値するのか?」が疑問である。
そのために「内部監査」というものがあるのだが、会社ぐるみで隠してしまえば全く意味がない(警察が泥棒になる)
個人的には、たとえば電車にのっていて「ISO14001、9000取得」と堂々と看板に掲げてPRする企業を見かけるが、それもどうなのかなーと思う
でも、こうした外部機関から審査を受けるというのは個人的には良いことだと思う。企業活動に対して「縛り」がなければ、よい品質も保たれないし、企業風土や組織が変わって、仕組みが簡単に変えられてしまうのもよくない。ルールは破るためにあり、このためそれを監査する組織が必要になる。
さて、最近とても忙しいのは、商品開発をする上で内部の「審査」を受ける日が近いからだが、これも「ISO」に関るイベントである。
自分のやっていることが少しでも品質や顧客満足につながるなら、多少の多忙もやむ得ないだろうと思う。
でも細かい規則で縛られ、つい破りたくなるのよねー(独り言)
でも、よく言われることですが、
全ては要求事項をどう解釈するか?
なんですよね。
たまに要求事項を見ると、
あんま大した事書いてないんですよ。
どう解釈もできる、非常に曖昧な文書の羅列なのですが…
ストイックな人が文書読むと…
by tak_ita3 (2007-02-15 22:58)
ISO取得が目的、取れば会社の社会的評価を高めると思われがちですが、
もともとは、まっとうな会社としては取って当たり前の規格という位置づけ。
だから「ISO取得しました!」なんてPRはちょっとおかしい、
ISOにのっとることで経営活動を潤滑に回すというのが目的だから。
ISOに対して維持費がかかるという考え方はナンセンスで、
どう経営に落とし込むかがポイントと思います。
by そーらー (2007-02-15 23:03)